2018年10月17日水曜日

macOS MojaveでRealforce compactを使うためのKarabiner-Elements設定

実現したいこと

  1. 無変換 -> 英数
  2. 変換 -> かな
  3. Caps lock -> Command
  4. Windows -> Caps lock
  5. Application -> Fn
  6. KANA -> Command
  7. Alt + [Shift] + Tab で アプリケーションスイッチ
  8. Caps lock + [Shift] + Tabでブラウザタブ移動
1〜6はSimple Modificationsで設定できる.キー名がわからない場合はKarabiner-EventViewer.appで確認する.
7, 8はjsonファイルに設定を記述する.
https://pqrs.org/osx/karabiner/complex_modifications/#rotate_left_modifiers

2018年5月23日水曜日

texliveリポジトリが凍結された後の更新

texliveリポジトリは定期的に凍結(frozen)され,次年度バージョンへ移る.凍結後に追加でパッケージ等をインストールしようとしてリポジトリにアクセスすると,「もう古い」的なことを言われて新バージョンへの移行方法が示される.
% tlmgr update --all
tlmgr: Remote repository is newer than local (2017 < 2018)
Cross release updates are only supported with
  update-tlmgr-latest(.sh/.exe) --update
Please see https://tug.org/texlive/upgrade.html for details.
しかし,こういうときはだいたい〆切直前で環境を大きく変えたくないものである.旧リポジトリから対象パッケージをとってきたい場合は,以下のコマンドで設定できる.
% sudo tlmgr option repository ftp://tug.org/historic/systems/texlive/2017/tlnet-final

2018年4月20日金曜日

フォント外の異字体をWordで使いたい

目的
フォント外の異字体をMS Wordで使いたい
斎のバリエーションのようなもの
下記で販売されているようなフォントには含まれている
https://www.est.co.jp/font/jinmei1500v5

Inkscapeで目的の文字と共通パーツを持つ文字をタイプ
斎でいえば,文の部分と示の部分を合成することを考える
→アウトライン化
→パーツに分解して目的の文字を合成
→基準となるMS Word上のフォントと比べて太すぎるのでパスを白線で囲って痩せさせる
→EPS出力
→MS Word上で画像を貼り付け
→出力してみて文字の太さを調整

試した方法
中華フォントKaitiでそれっぽいのを探す
→近い文字はあったが,目的の文字は見つからず.フォントスタイルは結構合う
異字体を含むフォント販売ページで,サンプルPDFを公開していたので,それをコピペ
→フォントの見かけがちょっと違う
紙で切り貼り
→仕上がりに難.手作業が難しい.

2018年1月4日木曜日

Matlab 2017bでYALMIPとSeDuMiを使えるようにした

Matlab 2017bでYALMIP, SeDuMiを使えるようにしたメモ.

環境

  • macOS: 10.11.6-x86_64
  • Xcode: 8.2.1

YALMIP

サイト(https://yalmip.github.io/download/)からダウンロードして解凍する.適当な場所に置く(~/MATLAB/YALMIP-master など).
Matlabでパスを通す.
addpath(genpath('/Users/hoge/Documents/MATLAB/YALMIP-master'))
savepath

SeDuMi

サイト(https://github.com/sqlp/sedumi)からダウンロード.macOS 64bit用のバイナリ(**.mexmaci64)を適当な場所に配置してパスを通す.
テストしてみるとSDPが解けていない.
yalmiptest
|                    SDP|        N/A|   Unknown problem in solver (Turn on 'debug' in sdpsettings) (関数または変数 'y_s' が未定義です。)|

SeDuMiバイナリの作成

どうやらsedumiがインストールできていないよう.
sedumi([1; 1], 1, [1 1])
無効な MEX ファイル '/Users/hoge/Documents/MATLAB/sedumi-master/whichcpx.mexmaci64':
dlopen(/Users/hoge/Documents/MATLAB/sedumi-master/whichcpx.mexmaci64, 6): Library not loaded:
@loader_path/libmwlapack.dylib
  Referenced from: /Users/hoge/Documents/MATLAB/sedumi-master/whichcpx.mexmaci64
  Reason: image not found。

エラー: pretransfo (line 211)
cpx = whichcpx(K);

エラー: sedumi (line 261)
[A,b,c,K,prep,origcoeff] = pretransfo(A,b,c,K,pars);
mexファイルがおかしいと言われるのでコンパイルしてみる.github上のソースファイルから修正が必要.ここを参考に:
Found the link for the fix.
-#define FORT(x) FORTRAN_WRAPPER(x)
+#define FORT(x) x
at line at line 45 in blksdp.h
修正したらSeDuMiのファイル直下でinstall_sedumiをオプション付きで実行する.
install_sedumi -rebuild
できた.
yalmiptest
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
|                   Test|   Solution|                     Solver message|
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
|   Core functionalities|        N/A|       Successfully solved (YALMIP)|
|                     LP|    Correct|      Successfully solved (LINPROG)|
|                     LP|    Correct|      Successfully solved (LINPROG)|
|                     QP|    Correct|     Successfully solved (QUADPROG)|
|                     QP|    Correct|     Successfully solved (QUADPROG)|
|                   SOCP|    Correct|   Successfully solved (SeDuMi-1.3)|
|                   SOCP|    Correct|   Successfully solved (SeDuMi-1.3)|
|                   SOCP|    Correct|   Successfully solved (SeDuMi-1.3)|
|                    SDP|    Correct|   Successfully solved (SeDuMi-1.3)|
|                    SDP|    Correct|   Successfully solved (SeDuMi-1.3)|
|                    SDP|    Correct|   Successfully solved (SeDuMi-1.3)|
|                    SDP|    Correct|   Successfully solved (SeDuMi-1.3)|
|                 MAXDET|    Correct|   Successfully solved (SeDuMi-1.3)|
|                 MAXDET|    Correct|   Successfully solved (SeDuMi-1.3)|
|          Infeasible LP|        N/A|       Infeasible problem (LINPROG)|
|          Infeasible QP|        N/A|      Infeasible problem (QUADPROG)|
|         Infeasible SDP|        N/A|    Infeasible problem (SeDuMi-1.3)|
|      Moment relaxation|    Correct|   Successfully solved (SeDuMi-1.3)|
|         Sum-of-squares|    Correct|   Successfully solved (SeDuMi-1.3)|
|           Bilinear SDP|        N/A|                 No suitable solver|
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
設定
Note that YALMIP uses historical default settings for SeDuMi. According to the user guide for SeDuMi 1.1, the YALMIP defaults should be updated as below:
S = sdpsettings('solver', 'sedumi', 'sedumi.eps', 1e-8, ...
                'sedumi.cg.qprec', 1, 'sedumi.cg.maxiter', 49, ...
                'sedumi.stepdif', 2);

2017年11月14日火曜日

世界を壊さなかった灰羽連盟

灰羽連盟がなぜ好きかを考えていたら,世界(観)を最後まで壊さなかったからでは,ということに思い至った.
物語のパターンとして,1 異世界への招待と受容→2 問題,困難の出現,苦悩→3 既存ルールの破壊による救済
がある.

  • 魔法少女入門→マミる→神へ
  • 聖杯戦争→聖杯の正体→破壊

みたいな.世界観が清濁合わせて馴染んだ所で,その破壊によってクライマックスを迎える.

灰羽でいえば,井戸でトーガと会ったところで,外部の情報を得る/出ることがあれば,「世界の外」に出ることになったと思う.

でもそうはならなかった.あの世界でおそらく何度かあったできごとのひとつに過ぎないように処理された.世界の破壊がないので,最終話後も同じ世界が続いているという感覚が強く残る.それでいて,レキの巣立ちで物語は一区切りついている.物語に触れて10年経つが,今も折にふれて思い出す心地よさ.

2016年12月15日木曜日

macOS Sierra でKarabiner難民になった話

はじめに

もともとWindowsユーザーで数年前にMac OSXを使い始めた.どうしてもなじめなかったショートカットキーをKarabinerでリマップして快適に使っていた. (参考: Windowsでctrl2capしてた人向けMacBook Airのキーリマップ.)
macOS Sierraが来るまでは.

うっかり買ってしまった新しいMacには当然Sierraがインストールされている.Karabinerが効かないというのはなんとなく耳には入っていたが,代替ソフト(Karabiner Elements)がリリースされているということであまり細かい情報を見に行ってなかった.
で,Karabiner Elements をインストールしてみて,自分のやりたかったリマップができないことに気づく.どうやら単純なキー割り当てのみで,アレのときはこれのような複雑なことは未実装だったらしい.

やりたいことは,
  • Control_L Command_L
  • (ブラウザなどで)Control_L + Tab でタブ切り替え
  • Command_L + Tab でアプリケーションスイッチ
なので,
  • 「システム環境設定 > キーボード > 修飾キー」から Control Command のスワップ
  • 同ショートカットからタブ切り替えのショートカットキーをCommand + Tab
できれば Karabiner なしでOSの機能でなんとかなる.Command_R Control に変わってしまうのは痛いが,まあそれは目をつぶる.

しかし,Command + Tab によるアプリケーションスイッチが残念ながらシステム環境設定からは変更できない.Command + Tab を別の機能に割り当てることもできないし,アプリケーションスイッチのショートカットキーを変更することも不可能だ(私が探した限りでは).

仕方がないのでサードパーティソフトにお世話になる.

アプリケーションスイッチのキー変更

HyperSwitchを使う.他にも幾つか類似ソフトがあるらしい.アプリケーションスイッチではなく(全アプリケーションにまたがる)ウィンドウスイッチとアプリケーション内ウィンドウスイッチのキーが設定できる.

Command + Tab を殺す

殺すというか,Control + Tab になってくれれば解決.英かなで設定できる.

おわりに

改めて思ったけど,デフォルトの設定に慣れる能力って大事.でも一番良く使う Command が最下段て使いにくいよなあ.Windows Control もそうだけど,なんであそこなんだ.Karabiner Sierra版早く来てくれ~~~~~!

2016年6月17日金曜日

Windows 10で省電力マネージャによるしきい値充電を実現する

Windows 10版のLenovo製バッテリーマネージャは,ただバッテリー残量を表示するだけのクソ仕様である.Windows 7版であった満充電前に充電を停止する機能がないため,据え置き運用の場合,バッテリーの劣化が早まることが懸念される.そこで,Windows 10上で旧版の省電力マネージャを動かして,「残量30%未満で充電開始,80%以上で充電停止」といった動作を実現する.

作業的にはこちらの素晴らしい記事をなぞれば終わり:
X220のWindows 10への移行が完了-省電力マネージャーも動いた-
http://tkimura.info/tech/post-450/

適用した環境


  • Windows 10 Home (64bit)
  • Thinkpad X250

はじめに

Windows 7マシンの電源管理設定ファイルをエクスポートしておく.省電力マネージャを立ち上げて「エクスポート」タブをクリックして.iniファイルを作成.

トラブルシューティングの無効化

以下で述べる方法で省電力マネージャをインストールしても,再起動すると設定した充電しきい値がリセットされる場合がある. トラブルシューティングの設定を無効にしておくとそれが防げるらしい.(以下の引用は冒頭の素晴らしいサイトより)
トラブルシューティングの設定をいくつか無効にしておくとしきい値の設定が安定するようです(中略)
コントロールパネル>トラブルシューティング>設定の変更へ進み、コンピューター保守は無効を選択、起動時にトラブルシューティングが自動的に開始されるようにするのチェックを外します。

ホットキー機能統合のインストール

下記ページからダウンロードしてインストールする.

ホットキー機能統合 (Windows 8/ 7/ Vista/ XP/ 2000)

省電力マネージャーのダウンロードと展開

ダウンロードして展開だけしておく(wizardの最後で Install Power Manager now をチェック外す).

省電力マネージャー (Windows 7 32bit, 64bit/ Vista 32bit, 64bit)

Application Compatibility Toolkitのインストールと実行

Windows 7用の省電力マネージャを実行できるようにするために,ACTを使って設定する. 本件の詳細は http://blog.treedown.net/entry/2015/12/31/010000 が参考になる.

Windows ADKのApplication Compatibility Toolkit

Application Compatibility Toolkitのみインストールすればok. 別途.NET Framework 3.5をインストールする必要があるらしい.
インストールしたら,Compatibility Administrator (64-bit) を起動.
System Database (64-bit) -> Applications -> Lenovo Power Manager とたどって, Setup.exeを右クリック -> Disable Entry を選択する.

改めて省電力マネージャーをインストール

先ほどACTで設定した省電力マネージャのインストーラを実行してインストールする.デフォルトだと C:\DRIVERS\VISTA\PWRMGRV\setup.exe にあるはず.
インストール後,再起動.省電力マネージャが立ち上がってるはず.Win7マシンでエクスポートした.iniファイルををインポートして,しきい値を設定する.
以上.