2016年6月17日金曜日

Windows 10で省電力マネージャによるしきい値充電を実現する

Windows 10版のLenovo製バッテリーマネージャは,ただバッテリー残量を表示するだけのクソ仕様である.Windows 7版であった満充電前に充電を停止する機能がないため,据え置き運用の場合,バッテリーの劣化が早まることが懸念される.そこで,Windows 10上で旧版の省電力マネージャを動かして,「残量30%未満で充電開始,80%以上で充電停止」といった動作を実現する.

作業的にはこちらの素晴らしい記事をなぞれば終わり:
X220のWindows 10への移行が完了-省電力マネージャーも動いた-
http://tkimura.info/tech/post-450/

適用した環境


  • Windows 10 Home (64bit)
  • Thinkpad X250

はじめに

Windows 7マシンの電源管理設定ファイルをエクスポートしておく.省電力マネージャを立ち上げて「エクスポート」タブをクリックして.iniファイルを作成.

トラブルシューティングの無効化

以下で述べる方法で省電力マネージャをインストールしても,再起動すると設定した充電しきい値がリセットされる場合がある. トラブルシューティングの設定を無効にしておくとそれが防げるらしい.(以下の引用は冒頭の素晴らしいサイトより)
トラブルシューティングの設定をいくつか無効にしておくとしきい値の設定が安定するようです(中略)
コントロールパネル>トラブルシューティング>設定の変更へ進み、コンピューター保守は無効を選択、起動時にトラブルシューティングが自動的に開始されるようにするのチェックを外します。

ホットキー機能統合のインストール

下記ページからダウンロードしてインストールする.

ホットキー機能統合 (Windows 8/ 7/ Vista/ XP/ 2000)

省電力マネージャーのダウンロードと展開

ダウンロードして展開だけしておく(wizardの最後で Install Power Manager now をチェック外す).

省電力マネージャー (Windows 7 32bit, 64bit/ Vista 32bit, 64bit)

Application Compatibility Toolkitのインストールと実行

Windows 7用の省電力マネージャを実行できるようにするために,ACTを使って設定する. 本件の詳細は http://blog.treedown.net/entry/2015/12/31/010000 が参考になる.

Windows ADKのApplication Compatibility Toolkit

Application Compatibility Toolkitのみインストールすればok. 別途.NET Framework 3.5をインストールする必要があるらしい.
インストールしたら,Compatibility Administrator (64-bit) を起動.
System Database (64-bit) -> Applications -> Lenovo Power Manager とたどって, Setup.exeを右クリック -> Disable Entry を選択する.

改めて省電力マネージャーをインストール

先ほどACTで設定した省電力マネージャのインストーラを実行してインストールする.デフォルトだと C:\DRIVERS\VISTA\PWRMGRV\setup.exe にあるはず.
インストール後,再起動.省電力マネージャが立ち上がってるはず.Win7マシンでエクスポートした.iniファイルををインポートして,しきい値を設定する.
以上.