日本語フォントと欧文フォントの別途指定など,日本語環境にあるメニューがでてこないので困っていた.
サポートページの情報(https://support.microsoft.com/ja-jp/kb/838485)によると,Microsoft Language Register Tool で使用言語を Japanese にすればいいらしい.
アプリケーションディレクトリ > Microsoft Office > Additional Tools > Microsoft Language Register にappがあるので起動して設定する.次回起動時から反映される.
2015年9月20日日曜日
2015年9月10日木曜日
Mendeleyで吐いたbibtexファイルを使いつつ,journal名を 省略・フル 使い分けたい
やりたいこと
Mendeleyで吐いたbibtexライブラリを管理しつつ,journal名を省略表記したり完全表記したり,原稿によって使い分けたい.現状
Mendeley Desktopにて,journal title欄にlatexマクロを突っ込む.別途マクロファイルを管理する.2種類(full/abrv)用意して切り替えて使う.これは過去に書いた:
http://heilman-jinroku.blogspot.jp/2012/03/mendeleybibjournal.html
不満点
- Mendeley Desktop上での検索が不便
- Proceedingsの扱い(回数名で毎回タイトルが異なる)
- 新規journalが増えるたびにlatexマクロ追加がめんどい
- to appear, to be publishedがつけられない(これは今回関係ないが,いずれ解決したい)
解決策
Mendeley Desktop 1.10 で,Journal Abbreviationsを管理出来るようになってた http://blog.mendeley.com/progress-update/mendeley-desktop-1-10/Tool > Options > BibTeX: Use Journal Abbreviations を on
View > Citation Styles > Jounal Abbreviations で使用するstyleを切り替えられる
styleは以下のフォルダにテキストファイルがあるので,それをいじればよさそう.GUIでもできるが.
C:\Users\username\AppData\Local\Mendeley Ltd\Mendeley Desktop\publicationAbbreviations
参考
http://bits-of-information.org/openminded/abbrev-mendeley/
2015年8月28日金曜日
TeX文書の文法チェック
単なるスペルチェックではなく,MS Wordのように簡単な文法チェック(grammar check)をして欲しい.texソースをWordにコピペだと,コマンドや改行が引っかかって大変なことになるので,その辺を上手いことやってくれる方法を探した.
LanguageTool (文法チェックソフト)をTeXstudio (tex執筆環境)から叩くのがよさそう.
http://wiki.languagetool.org/checking-la-tex-with-languagetool
http://tex.stackexchange.com/questions/6333/grammar-checking-tool-for-use-with-latex
detex でもplain textに変換できるみたい
https://code.google.com/p/opendetex/
LanguageTool (文法チェックソフト)をTeXstudio (tex執筆環境)から叩くのがよさそう.
インストールしておくもの
- TeXstudio
- LanguageTool Desktop verをダウンロードして適当な場所に解凍しておく
- Java Runtime Environment
TeXstudioの設定
- オプション > TeXstudioの設定 > 一般
辞書 > 既定の言語: en_US - オプション > TeXstudioの設定 > エディタ
"インラインチェック"をon - オプション > TeXstudioの設定 > 文法
サーバーのURL: http://localhost:8081/
LTのパス: C:\hoge\LanguageTool-3.0\languagetool.jar
Java: java (パスが通っていなければフルパスで)
LanguageToolの設定
languagetool.jarを起動して(ダブルクリック or コマンドラインから"java -jar languagetool.jar"),- Test checking > オプション
"ポート上でサーバーとして実行"をon.ポートは"8081".
参考
Checking (La)TeX With LanguageToolhttp://wiki.languagetool.org/checking-la-tex-with-languagetool
の Using TeXStudio を参照
その他の方法
catdvi でplain textに変換→Language Toolにかけるhttp://tex.stackexchange.com/questions/6333/grammar-checking-tool-for-use-with-latex
detex でもplain textに変換できるみたい
https://code.google.com/p/opendetex/
2015年5月31日日曜日
「淡島百景」を読んで驚いたこと
漫画の構成要素を画・セリフ・コマに分解するとすれば,志村貴子はセリフの作家だと思っていた.「青い花」に見られる美しいカラーや,読者の視線の動きを捉えたコマ割りも,もちろん見事たが,決め所にピタリと収まるセリフはすごい.
手元にないため不正確かもしれないが,「敷居の住人」では
しかし, 「淡島百景」では画の力に圧倒された.
とくに「第3話 岡部絵美と小野田幸恵」が素晴らしい.本話の主人公であろう岡部絵美は,しばらく顔を見せない.扉絵でも後ろ姿で描かれていて容貌は不明なまま,語り部たる悦子の回想として話が進められる.
やっと岡部絵美の顔が描かれるのは,50ページあるこの話の16ページ目である.
その顔.
何とはなしに目を向けてしまう,スター性を持った人,生物としての濃度が違うような人が世の中にはいるが,描かれた岡部絵美の顔を見ただけで,これがそういう人物だとわかった.特に70ページの1コマがすごい.これはオーラある人の顔だと納得する.開始からここまで,中年男女しか(若き悦子もいるが美人ではない)描かれていなかったせいもあって,岡部絵美のスター性がさらに強調される.
さらに75ページの二人.何をされたか,したか,セリフはないが表情だけですぐにわかる.セリフがないことによって衝撃と緊張感が強調される.
最後に,93ページの小野田幸恵の表情にも触れたい.憧れている人にかばってもらって,味方してもらって喜ぶべきところなのに,自分の能力への自信のなさ,自分がたいした人間ではないことを知っているために,この場面で畏れを抱いてしまう.そういう,平凡な人間が平凡さに故に歪んでしまった瞬間が,やはりセリフやト書きのない顔のみのコマから感じとれる.
ぽこぽこの連載を楽しく読んではいたが,いつもの志村作品という以上には思っていなかった.しかし,エロエフに載ったらしいこの第3話を読んで,ひっくりかえってしまった.
志村貴子はまだまだ恐ろしい作家になるんだろうなあ.
むーちゃんの影を踏んだ 丁寧に踏みにじった
自己完結して去るななど,ひねってはいないが独特のセリフが,登場人物の心情をよく伝えてくれる.
しかし, 「淡島百景」では画の力に圧倒された.
とくに「第3話 岡部絵美と小野田幸恵」が素晴らしい.本話の主人公であろう岡部絵美は,しばらく顔を見せない.扉絵でも後ろ姿で描かれていて容貌は不明なまま,語り部たる悦子の回想として話が進められる.
やっと岡部絵美の顔が描かれるのは,50ページあるこの話の16ページ目である.
その顔.
何とはなしに目を向けてしまう,スター性を持った人,生物としての濃度が違うような人が世の中にはいるが,描かれた岡部絵美の顔を見ただけで,これがそういう人物だとわかった.特に70ページの1コマがすごい.これはオーラある人の顔だと納得する.開始からここまで,中年男女しか(若き悦子もいるが美人ではない)描かれていなかったせいもあって,岡部絵美のスター性がさらに強調される.
さらに75ページの二人.何をされたか,したか,セリフはないが表情だけですぐにわかる.セリフがないことによって衝撃と緊張感が強調される.
最後に,93ページの小野田幸恵の表情にも触れたい.憧れている人にかばってもらって,味方してもらって喜ぶべきところなのに,自分の能力への自信のなさ,自分がたいした人間ではないことを知っているために,この場面で畏れを抱いてしまう.そういう,平凡な人間が平凡さに故に歪んでしまった瞬間が,やはりセリフやト書きのない顔のみのコマから感じとれる.
ぽこぽこの連載を楽しく読んではいたが,いつもの志村作品という以上には思っていなかった.しかし,エロエフに載ったらしいこの第3話を読んで,ひっくりかえってしまった.
志村貴子はまだまだ恐ろしい作家になるんだろうなあ.
登録:
投稿 (Atom)