2011年8月13日土曜日

空海と密教美術展



標記の美術展に行ってきた.
空海にも密教にもそれほど詳しくなく,手元の知識は"中学日本史+高校世界史"の残滓のみ.目当ては東寺の立体曼荼羅で,空海はどうでもいいので予習もしなかった.

立体曼荼羅は,事前に情報を得ていたものの,やはり全像そろってではなかったので,なんだか中途半端な感じが否めなかった.それでも帝釈天はキリリと格好良かったし,梵天は不気味だった.どうにも異質な感じが心に残り,好きではないんだが梵天に興味を抱く.

それと,まんまと空海に興味をもってしまった.空海はおそらく元来優秀なのに加えて,非常な努力をしたようだ.唐への留学生に選ばれる時点で相当のエリートだっただろうし,留学中,帰国後も精力的に密教の普及に務めたようだった.

そこで,空海が,才能あって優秀な人材が,そこまで熱心に取り組んだものはなんだったんだろうという疑問が湧いた.もちろん"仏教"あるいは"宗教"と言ってしまえばそれまでだが,現代でいうそれと,当時空海が取り組んだものの位置づけは異なっている気がする.

国家との関わりかたを考えると現代で言う学問に近い気がするが,分野は何だろう?仏教の教義からすると哲学や倫理学だろうか?私は哲学も倫理学も仏教以上に知らないので判断がつかない...

理系科目は含まれていたのだろうか?ポルトガルが入ってくる以前の理系学問というと,関孝和くらいしか知らんのだが,それもずっと後のことだ.天体運動や気象現象などは信仰と深く結びつきそうだが,密教では言及があるんだろうか?空海はそのへんには興味なかったのか?気になる.





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